『感情の行方』

果てしなく想像の広がりを持つ映像群.その世界に散りばめられる色彩と主人公達.

 

 赤松 桜  Sakura Akamatsu

(映像作家・監督)

 

神奈川県横浜市生まれ。

17才の頃に突如映像やセリフ・音楽・情景が頭に湧き溢れ、映画作りの使命感を抱く。しかしながら家庭の事情で建築科や歯科大に進学し、歯科医師となってしまう。2008年に大学病院に勤務しながらこっそりイメージフォーラム映像研究所に通いアート映像を学ぶ。翌年、NCW(クリエイターコース)でドラマを学び、ラブストーリー・クリエイター・スクールでは特待生に。 卒後はVシネマや洋画の予告編の編集・バラエティ番組のAD・録音助手などを経験し、フリーのディレクターとなる。インディーズ映画・実験映像・メイキング映像・MV等を制作。美術監督協会記録映像担当。

 

中村光男監督と共同制作した実験映像『5×5』では、青山スパイラルにてインスタレーション。華道家やガラス作家との映像と立体コラボ展示など、活動は多岐にわたる。男女の性(さが)を色彩や細部(手・足・唇など)に宿し、イノセントなフェティシズムを芳せる演出を得意とする。

 

 謎めいた色が香り立つロマンティック・サスペンス『Midnight Call』では福岡インディペンデント映画祭2013奨励賞。淡く切ない横浜港町ロマンス『彼の中の愛してる』 で横浜映像天国2016作品賞、第六回伊勢崎映画祭市長賞、フォルモサ映画祭(台湾)2017オフィシャルセレクション。スマホ・タブレット鑑賞ベースの縦型動画『モクレンの囁き』ではよなご映像フェスティバル2017特別賞を受賞。

鼓動的サウンドに緊迫する映像を目撃するような『Chaos&Drive』は横浜映像天国2020グランプリを受賞。

2014年~毎年、映画祭やアートフェス、ギャラリー等にて特集上映を組まれるなど地味にファンを増やしている。